1.
海外から輸入したい商品があるのだが、どうやって輸入の商談や手続きを進めたら良いのか分からない。
先日、ヨーロッパへ旅行した時に、大変気に入ったある商品を見つけたので、日本へ帰国してから同じ商品をもう一度購入しようと探してみたのだが、日本ではこのような商品は販売されていない事を知った。
幸い、その商品のメーカーの社名、住所、電話番号はラベルに記載されているので分かっている。
このような商品は日本では未だ販売されていないので、輸入事業として自分で輸入販売を行ないたいと考えているが、どのようにヨーロッパのメーカーと交渉を始めたら良いのか分からない。
また、事業としての輸入手続など、分からない事が多くて困っている。
ワンポイント・アドバイス
= その商品の内容によっては、輸入が許可されても販売に規制がある場合があります。
2. 輸出したい商品があるのだが、どうやって輸出の商談や手続きを進めたら良いのか分からない。
当社は、ある商品を国内市場だけで販売していたが、この度、海外市場へ販路を拡大したいと考えている。
しかし、具体的にどのような準備が必要なのか、そしてどのような業務や手続きが必要になるのか分からずに困っている。
また、輸出取引を行なった場合、海外からのクレームに対してどのような対策を準備すべきか不安である。
貿易商社を経由して輸出するのでは、価格競争力が落ちてしまうので、あくまでも自社で輸出したい。
ワンポイント・アドバイス
= 商品特性と輸出先国に即したマーケティング戦略を構築する必要があります。 対外的な自社のコーポレート・アイデンティティを確立しておく事も重要です。
3. 海外から問い合わせが来ているのだが、英語が良く分からないので回答していない。
先日、海外から問い合わせがあったのだが、英語による問い合わせなので良く意味が分からない。
海外との取り引きに発展する商機はあるように思えるのだが、実際に取り引きに発展した場合、十分な対処が出来るかどうか不安であるし、貿易取引の経験も無いのでそのままに放置してある。
出来る事ならば、先方に問い合わせを行なって、正確な状況だけでも把握したい。
ワンポイント・アドバイス
= 受領した英文文書の内容を解析するだけでも、ある程度は先方の様子を推し量ることができます。 チャンスは逃さぬように。
翻訳ソフトの問題:
「翻訳ソフト」に頼り過ぎる事には注意が必要です。
英語がある程度分かっている人が使う場合には「誤訳」に気付きますが、そうでない場合には誤訳とは分からずに、おかしな内容の文書を外国に送ってしまったり、思わぬ誤解を引き起こします。
先日も、翻訳ソフトの誤訳が原因で、ある商談が破談になってしまった事例がありました。 「翻訳ソフト」 は現実には 「翻訳支援ソフト」 です。
Google の 「翻訳機能に関するFAQ」 にも 翻訳精度に関して次のような記述が見られます :「今日最も進んだソフトウェアでも、完璧に翻訳するのは困難なのが実情です。
正確な翻訳には文脈の理解のほか、言語の構造や規則の理解が必要となります。
この問題には多くの技術者や言語学者が取り組んでいますが、迅速でシームレスな翻訳を提供できるようになるのはまだ先のことかもしれません。」
4. 個人輸入の経験があるので、本格的な事業輸入に乗り出したいと計画している。
個人輸入の経験はあるし、ある程度の英語は分かるので、本格的な商業ベースの輸入取り引きを始めたいと計画しているのだが、知人の話によると
商業ベースの輸入 と 個人輸入
ではかなり手続きや、代金決済の方法が異なるらしいし、使用される英語も専門用語になるらしいので、独力でスタートするには不安がある。
ワンポイント・アドバイス
= 商品の種類、一回の輸入金額/数量などにより、その取引に対する合理的な手続きも変わってきます。 取引の手法そのものにも選択の余地があります。
5. 自社の貿易部を見直し、業務の効率化を図りたい − 貿易部を委託したい。
自社には従来から貿易部があり、長年の業務実績もあるのだが、組織や業務の流れが旧態依然としており、あまり合理的とはいえない部分が出てきている。
そこで組織改革を含めて貿易部の合理化/効率化を図りたい。
ワンポイント・アドバイス
= 貿易手続きは複雑ですから、現行法制度との照会を経ずに、前任者から申し送りされた手続きが、そのまま継続している場合もあります。
第三者(ジョブ 貿易事務所)の視点で、組織/システムを検証いたします。 また、業務のボリュームにもよりますが、貿易部そのものの業務受託も可能です。
6. 海外に販売代理店を開拓したい。
自社製品を国内市場で販売していたが、海外市場へも進出する計画を持っている。
進出先国にて販売代理店を探したいのだが、どのように進めるべきか迷っている。
ワンポイント・アドバイス
= 自社製品による海外展開の場合は、知的財産権の管理にも留意が必要です。
7.
税関から指導を受けたので、今後は、自己流の貿易手続きを適切なものに改善したい。
見よう見まねで始めた輸入取引だったので、輸入手続に不備があった事には気付かずにいた。
税務署に対する納税申告の際にも特に注意は受けなかったのだが、先日、税関から指導を受けてしまい修正申告と追徴課税が課せられてしまった。
今後は、適切な輸入手続に改善したい。
ワンポイント・アドバイス
= 貿易関係の書類、手続きは正確に行なっておく必要があります。 税務署と税関とでは、取り扱っている内容が異なります。
8. 社内の安全保障輸出管理を厳密に行ないたい
− コンプライアンス・プログラムを策定したい。
当社が取り扱っている輸出商品が多様化してきたので、輸出規制関連の法令違反を起こさぬように安全保障輸出管理を厳密に行ないたいと考えている。
必要であれば、コンプライアンス・プログラムも策定したいと考えている。
ワンポイント・アドバイス
= 貨物ばかりではなく、技術やノウハウの提供も規制の対象となる場合があります。
9.
海外の取り引き先から、英文の契約書が送られて来て、対応に苦慮している。
先日、海外の取り引き先から英文の契約書が送られて来た。
従来は特に契約書を交わさずに取引を行なってきたのだが、取引拡大に伴い契約書を交わしたいとの申し入れを受けている。
契約書の英文は読んでも良く意味が分からないし、対応に苦慮している。 国際商取引の実務に精通している専門家に相談に乗ってもらいたい。
ワンポイント・アドバイス
= 貿易取引で契約書を交わすのは一般的なことです。 但し、契約書の内容には吟味が必要ですし、その内容を記述する英文条文には細心の注意が必要です。
10. 海外の取り引き先と、パッタリ連絡が取れなくなってしまった。
昨年から貿易取引を始めて、今までは順調に来ていたのだが、先日、海外の取り引き先と小さな揉め事があり、それ以来その客先にいくらメールやファックスを送っても回答が来なくなってしまった。
ワンポイント・アドバイス
= 国が異なれば、文化や常識にもギャップがあります。 取引の全体像を客観視する事が必要です。
翻訳ソフトの問題:
「翻訳ソフト」に頼り過ぎる事には注意が必要です。
英語がある程度分かっている人が使う場合には「誤訳」に気付きますが、そうでない場合には誤訳とは分からずに、おかしな内容の文書を外国に送ってしまったり、思わぬ誤解を引き起こします。
先日も、翻訳ソフトの誤訳が原因で、ある商談が破談になってしまった事例がありました。 「翻訳ソフト」 は現実には 「翻訳支援ソフト」 です。
Google の 「翻訳機能に関するFAQ」 にも 翻訳精度に関して次のような記述が見られます:
「今日最も進んだソフトウェアでも、完璧に翻訳するのは困難なのが実情です。
正確な翻訳には文脈の理解のほか、言語の構造や規則の理解が必要となります。
この問題には多くの技術者や言語学者が取り組んでいますが、迅速でシームレスな翻訳を提供できるようになるのはまだ先のことかもしれません。」
11.
業務命令により、輸出/輸入事業計画の策定が必要なのだが、分からない事ばかりで困っている。
当社は今まで貿易取引とは無縁であったが、自社にて輸出/輸入取引を行なう必要が出てきた。
具体的な事業計画を策定しなければならないのだが、どこから着手すべきか分からずに困っている。
ワンポイント・アドバイス
= 輸出や輸入が規制されている商品もあります。 フィージビリティ・スタディは慎重に。
12. 海外の製造業者に生産委託をしたり、原材料やパーツを海外調達して生産コストを下げたい。
生産コストの問題から海外の製造業者の協力を得る必要が出てきたが、どのようにしてそのような業者を探し、業務提携を行なえばよいのか思案している。
ワンポイント・アドバイス
= 技術面ばかりではなく、情報管理も含めて信頼できる提携先が必要です。
13.
海外から取り引き先が来日する事になって、貿易商談に対応できる通訳を探している。
メールや書面による英文で海外の取り引き先と商談を進めてきたが、その取り引き先が来日する事となり商談を行なう必要が出てきた。
正確に内容を把握する為に、貿易取引の専門用語や契約内容にも対応できる通訳を求めている。
ワンポイント・アドバイス
=
貿易取引は、商慣習を含めて色々な約束事、いわば大きなシステムの上に成り立っているので、そのシステムを理解していないと貿易商談の通訳はできない事になります。 |